NEUMANN(ノイマン):U87 U67

◆U87

一昔前は、コンデンサーマイクといえばNEUMANNの独壇場で、アマチュアには決して手の届かない高価な値段と、完全にプロ仕様のトップクラスの音質で、業界を圧倒していました。

今でも、この「U87」はプロクオリティのレコーディング現場では必ずといっていいほど常備されており、その音質の高さ・安心感は今でも王者の貫禄を保っています。


レンジの広さはもはや文句のつけようがなく、音の温かさ、透き通る高音、肉々しい低音、バランスの良さ、やはりすべてがトップクラスですね。

用途も、ボーカル、楽器、ドラムス、なににでも対応できますし、調整も不思議とすんなりといきます。


実力に比例して、価格もトップクラスですので、アマチュアレベルで導入するのはやはり無理に近いのが現状ですが、プロのレコーディングスタジオなどで見かけたらとりあえずこれで一回ボーカルを録ってみて欲しいですね。

とにかくすべてが桁違いです。圧倒的すぎます。

このマイクがなぜ昔から現在にいたるまで第一線で使用され続けているのかが身を持って理解できると思います。


また、やはり「NEUMANN」を使うステータスというか...ミーハーですが、これでボーカルレコーディングをすると、不思議とテンションがあがるんです(笑)

なにか有無を言わせない圧倒的なオーラが、このメーカーのマイクからは漂ってくる感じがしますね。


とりあえず、これがスタジオにあるならこれ以外のコンデンサーマイクを使ってボーカルレコーディングをする理由は、よほどのことが無い限り見当たらない、そんなマイクです。

 

◆U67
NEUMANNのヴィンテージ・コンデンサーマイクは、製造から数十年経った今でも非常に高価で取引されており、この「U67」は、当時ロックボーカルに最適なボーカルマイクとして、一世を風靡したコンデンサーマイクです。


私はとあるスタジオで数回このマイクでボーカルレコーディングをしてみたのですが、現代の解釈では計りきれない、独特の味わいというか、魅力がありました。


なぜこのマイクがボーカルマイクとして人気だったのか?


その答えは「歪み」にありました。これはちょっとびっくりしましたね。

現代の解釈からすれば、コンデンサーマイクに求められているのは、音の透明感であったり、レンジの広さであったり、歪の少ないクリアな音質だったりするのは周知の事実です。

しかし「U67」は、歪ます。正確にいうと、ナチュラルにディストーションがかかる感じです。


そしてその「歪み」が、最高にかっこいいんです。困りました。

全レンジが歪むわけではなく、高周波の部分でザラッと歪むんですが、それが最高にロックな雰囲気で、言葉では言い表せないほどの心地良さがあります。


いうなれば、60年代のオールドロックのレコードをかけてスピーカーから出る「あの雰囲気」とでも言うのでしょうか?


ロックボーカルに多用されたこともあり、多少手荒に扱われていたようで、現存するU67で抜群のコンディションを保っているのは少ないようです。


普通のレコーディングスタジオにもなかなか置いてないのが現状ですが、海外の歴史あるレコーディングスタジオなどでは今でも非常に貴重に扱われているモデルです。


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