モニタリング(返し)の重要性
ここではモニタリングの重要性についてご説明しましょう。
モニタリングとは、いわゆる「返し」のことです。自分の出している音を自分で聴くことですね。
いわずもがな、しっかりとしたボーカル・モニター環境がなければ、最高のボーカルパフォーマンスとは程遠いステージになってしまいます。
ピッチもあやしくなってしまいますし、なにより自信を持って歌うことが難しくなります。
万全のモニター環境は、しつこいくらいリハーサルの段階で確認しておくべきです。
オケ※と混じったときに、自分の歌の返しが聞こえにくかったら、PAさんに迷わず「もう少しボーカルの返しをください」とお願いしましょう。
基本的には、自分の耳に痛くない程度に最大音量で返してもらい、あまり大きすぎてオケが聴こえなくなったら、オケとちょうどよいバランスまで少しずつ下げてもらうやり方がいいと思います。
また、もう少しはっきりした音でモニタリングしたければ「ハイ(高音)をもう少しあげてください」とお願いするといいでしょう。
僕は↑これを毎回のようにPAさんに注文していますよ(^^)
また、ボーカルのサウンドチェックの際には、かならず普段歌う際にボーカルマイクに口を近づけている距離で声を出すことが重要です(マイクによって指向性の幅が異なるため)。
「返し」は、ステージの外、つまり観客にはまったく聞こえない、自分だけが聴く音です。音作りした上での「迫力」「パワー感」は返しには必要ありません。
とにかく「はっきりと、クリアに返す」ということを基本にするといいと思います。
※オケ
その演奏者にとっての、自分以外のパートの楽器の演奏、曲。
たとえばギター、ベース、ドラム、ボーカルという編成の場合、ボーカルにとって「オケ」とは、残りのギター、ベース、ドラムの演奏を指す。(ただし、自分以外の他の「一つ」のパートの「音」のみではなく、複数のパートによる「演奏」または「曲」の場合のみ「オケ」と呼ぶ。)
わかりやすい例でいえば、カラオケです。カラオケでボーカル抜きで流れている曲は、歌う人にとっての「オケ」になるわけです。